はじめに

2008年のFITチャリティ・ランでは、寄付金と収益金あわせて58,605,603円の募金が集まりました。それが均等に割り振られ、10の非営利団体に贈呈されたのですが、それらはどのように役立ったのでしょうか。10団体の使途については既に紹介しておりますが、ここではそのうち3団体から生の感想と、そしてFITチャリティ・ランの楽しさを語っていただきました。

念願の男子専用シェルターを開設

社会福祉法人カリヨン子どもセンター

FITチャリティ・ランの支援を受けて、2009年3月に念願の男子シェルター『カリヨン子どもの家ボーイズ』開設にいたしました。これにより男女別々の落ち着いた生活環境を確保することができます。シェルターではでは安心して休み、心身の傷を癒すことが第1の目的です。お部屋はすべて個室で、子どもたちはプライバシーを守り、また一人で静かに考えたり、泣いたりする時間をもつことができます。入居期間は様々ですが、既に4名の子どもがシェルターでの生活を経て巣立ち、今後も2名の子どもの入居が予定されています。

またFITチャリティ・ラン2008には子どもたちも参加させていただき、日常生活では味わえないような達成感や一体感を経験させていただきました。施設での生活のすてきな思い出になりました。その子どもたちは、現在はそれぞれに社会人としての生活へ歩みだしています。

FITチャリティ・ランという、すばらしい企画が、これからもたくさんの人たちの手によって続いていき、支援を必要としている人たちのイベントやそこに参加している皆様のあたたかな心と援助が届いていくことを心から願っています。
(カリヨン子どもセンター・事務局 坪井花梨さん)

ホームレスワールドカップに出場

NPO法人 ビッグイシュー基金

2009年は金融危機による世界同時不況で、ホームレスが国内外で激増しました。そうした状況のなか、ビッグイシュー基金では、5年ぶりとなるホームレスワールドカップ(2009年9月に伊ミラノで開催)に出場し、全世界に貧困問題の解決をアピールし、サッカーに参加する選手の姿を見てもらうことで、元気を持ってもらいたいと考えました。全世界に向けて発信したいという点で、是非、金融機関で働く多様な国籍の皆様にも興味を持っていただき、ミラノへの渡航費、運営費にご協力いただきたいと思いました。

そしてFITチャリティ・ランの寄付金によって、ホームレスの選手8名がミラノ大会に参加。他国選手との交流や、フェアプレー賞、ファイティングスピリッツ賞などの受賞を通して、ホームレスを取り巻く貧困問題についてアピールし、市民にメッセージを送ることに貢献できました。また参加した選手も帰国後、自立を目指し前向きな気持ちで仕事に取り組んでいます。

FITチャリティ・ラン2008当日は、何千人という参加者に対して、団体の取組み・活動を紹介できる場(ブースの設置や団体紹介などのVTR放映)をご用意いただき、本当に有難かったです。ランに参加する人々と直接触れ合え、会場の熱気を感じることができるのは、この寄付イベントの一番の醍醐味だと感じています。
(ビッグイシュー基金 東京事務所・池田真理子さん)

法改正の追い風も受け、全国的なイベントを開催

NPO法人 日本移植支援協会

いよいよ2009年7月に臓器移植法が改正となり、脳死は死と認められ、15歳未満も家族の同意で行われるようになりました。ただ施行は改正1年後からで、ドネーション(寄付)がなければ移植は進みません。これから本当の意味で移植推進支援といえる働きが必要です。施行後の活動内容としては、コーディネーター教育支援や指定病院のサポートハウス支援、またドナーファミリーの支援も考えております。

皆で健康的に楽しめるFITチャリティ・ランは、2009年もいろいろなコースがあって参加しやすいようですね。私たちが支援団体に応募したのは、法律改正活動に100万人の署名運動を展開したかったことと、思い切り大規模なイベントを開催したかったためです。何としても1日も早く、子どもを救えるよう、日本の移植医療を変えたかったのです。

寄付金を賜り、2009年10月25日にはそのイベント「全国臓器移植を考える集い ~あなたの愛で助かる命があります~」を、はまぎんホール ヴィアマーレ(横浜市)にて開催できることとなりました。イベントには多くの一般市民に来ていただき、もっと移植に理解を得られるよう、国民意識の変化につなげたいです。

FITチャリティ・ランのように、善意の心の参加があること。そして皆で皆を救えるよう、貢献できること。こうした輪が広がればと思います。
(日本移植支援協会 高橋 和子さん)