ビッグイシュー基金
「ホームレスワールドカップ・ミラノ大会への出場が叶いました」
「2008年の金融・経済危機後、日本では46万人以上が失業し、雇用環境も大きく変わりました。今春以降、ビッグイシューには、これまでの主要層であった中高年層ではなく、20代~40代の若年層が多く訪れるようになりました。ビッグイシュー基金では、若者ホームレスのこれ以上の出現を防ぐため、若者ホームレスの実態調査と支援方策について検討しながら、自立支援の為の『カウンセリング』や『ライフコーチング』の体制を整え、彼らが出来る限り自力で路上を脱出できるよう「路上脱出ガイド」の作成と配布を継続していく予定です。また昨年度、基金に寄せられた多くの市民の協力に応えるため、路上で暮らす人々への直接の緊急支援やホームレスなどの支援活動団体を応援したり、社会や政府に働きかける活動を支えるための『ビッグイシューファンド』を作りたいと考えています」(ビッグイシュー基金 東京事務所・池田真理子さん)
ホームレス状態にある人々の自立支援を目指す『ビッグイシュー』誌は、1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。東京・大阪をはじめ、各都市の街頭で販売されています。
仕事の提供だけでは自立に結びつかないケースを解決するために設立されたビッグイシュー基金では、現在、ビッグイシュー販売者を含むホームレスの方々の自立の為に多面的なサポートを行っているということです。生活・就業相談などの支援に加え、文化スポーツ活動を通じて、生きる楽しさ、生きる喜びを感じてもらうことを重視し、サッカー、卓球、ダンスといったクラブ活動も多岐にわたります。
「日本の社会では、まだまだホームレスを自己責任と考える風潮がありますが、私たちはホームレス問題を『社会的排除を伴う現代的な社会問題』、貧困という大きな問題の氷山の頂点を表していると考えています。ビッグイシュー基金では、ホームレス状態にある一人ひとりが、自分の力で再び人生を取り戻し、社会の一員として生きてゆけるようサポートすると同時に、だれもが排除されることのない社会の形成に、チャレンジし続けたいと考えています。2009年は、金融危機による世界同時不況で、ホームレスが国内外で激増しました。このような状況の時だからこそ、5年ぶりとなるホームレスワールドカップに出場し、全世界に貧困問題の解決をアピールし、サッカーに参加する選手の姿を見てもらうことで、元気を持ってもらいたいと考えました。全世界に向けて発信したいという点で、是非、金融機関で働く多様な国籍の皆様にも興味を持っていただき、ミラノへの渡航費、運営費にご協力いただきたいと思いました」(同・池田さん)
そしてFITチャリティ・ラン2008を通じて得た寄付金によって、ホームレスの選手8名が、2009年9月に開催されたミラノ大会に参加を果たしたとのことです。
「他国選手との交流や、フェアプレー賞、ファイティングスピリッツ賞などの受賞を通して、ホームレスを取り巻く貧困問題についてアピールし、市民にメッセージを送ることに貢献できました。また参加した選手も帰国後、自立を目指し前向きな気持ちで仕事に取り組んでいます」(同・池田さん)
また寄付金は他にも『路上脱出ガイド(東京23区編)』の作成費、低家賃住宅の開拓にも役立てることができたということです。
「FITチャリティ・ラン2008では、イベントの説明会、贈呈式、交流会などで、実行委員の方や他の寄付先団体の皆様とも交流できる場をセッティングしていただきました。また当日は何千人という参加者に対して、団体の取組み・活動を紹介できる場(ブースの設置や団体紹介などのVTR放映)をご用意いただき、認知度、広報面での協力は本当に有難かったです。ランに参加する人々と直接触れ合え、会場の熱気を感じることができるのは、この寄付イベントの一番の醍醐味だと感じています」(同・池田さん)


