2010年 支援団体
FITは、地域に密着した意義ある活動を行いながらも、認知度などの問題により、十分な活動資金を確保できていない団体を支援します。支援先団体は、首都圏において、FITの理念に沿った地域活動を行っている非営利団体の中から選びます。寄付金は、支援先団体に均等額で贈呈されます。2009年の寄付金は、6つの団体に贈呈されました。また、FITが常設組織ではないことに鑑みて、支援先団体は単年ベースで見直しを行います。さまざまな活動を行っている団体を支援対象にすることにより、FITの基盤である地域社会で幅広い活動を支援することが可能になっています。
FITでは、寄付金の全額、または協賛金等を含めた募金額の90%以上(2009年実績92.7%)を、支援先団体へ寄付しています。これは、FITチャリティ・ラン実行委員会が有志による無償の奉仕活動によって運営されていることや、イベント運営・実施の原資が全て協賛企業からの寄付によって賄われているからです。
FITチャリティ・ラン2010実行委員会による選考の結果、2010年大会の寄付金は下記の10組織に等分して寄付されることになりました。これらの組織は首都圏の様々な分野で有意義な活動を行っており、FITからも皆様へご支援をよろしくお願い申し上げます。
自殺対策支援センター ライフリンク
年間自殺者が3万人を超え続ける社会状況に一石を投じようと、2004年に発足。会のモットーは、「新しいつながりが、新しい解決力を生む」。自殺対策を「生きる支援」と捉えて、誰も自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会」の実現をめざして精力的に活動しています。
青少年国際教育促進協会
東京地区の児童養護施設に暮らす子供達が責任ある、自信を持った、力強い青少年に育つよう支援するため、L.A.S.T. (Learning, Arts, Sports, Technology)の概念に則したプログラムを、各施設の職員の皆様と密接に協調しながら提供しています。
たすけあいゆい 睦母子生活支援施設
経済的困難を抱えた母子に住居を提供すると共に、自立して生活できるように様々な支援をしています。入所世帯の半数以上がDVや虐待を理由に入所しています。貧困と虐待の連鎖を断ち切るため、様々なプログラムを提供し続けたいと考えています。
多文化共生センター東京
多文化共生センター東京主催の「たぶんかフリースクール」は日本に定住する子供たちを中心に、来日後学校に行きたくても入れる学校のない学齢超過の子ども達を高校に繋げるための日本語及び教科を毎日サポートしています。また、土曜日は地域の親子を対象に日本語教室も行っています。
難民支援協会
日本に逃れてきた難民に対して、難民申請の手続き等法的支援や病院への同行・住居探し等生活支援などから、政策提言、啓発活動まで総合的な活動を行っています。これまで、日本政府への難民申請の約1/3に相当する約2,500人に対し支援しています。
ぱれっと
就労・暮らし・余暇などの生活場面において障害のある人たちが直面する問題解決を通して、全ての人達が当たり前に暮らせる社会の実現に向けて寄与するNPOです。1983年設立。渋谷区恵比寿を拠点に、様々な人との出会いと交流から、新しい可能性を生み出すことに挑戦し続けています。
ハンズオン東京
ハンズオン東京は、様々な国籍の個人、企業及びパートナー団体と協力しながら、教育、環境などの側面から地域のニーズを探り、それを満たすための多様なボランティア活動を企画することで、地域に貢献するボランティア活動の浸透を目指すNPO法人です。
ブリッジフォースマイル
関東エリアの児童養護施設の中高生、および退所者に自立支援を行っています。退所を控えた高校生に一人暮らしの準備を支援するプログラムや、退所者のメンタルケア、住宅支援などを通して退所前後の子どもたちをサポートしています。
ホスピタルアート・ラボ
人間の生老病死に関わる病院を、アートで前向きな温かい環境に改善し、病院生活の質の向上と全人的治療の一助を目指し、毎年全国40カ所以上の病院を訪れ、活動しています。
明晴学園
明晴学園は日本初の、そして唯一の、全教科を手話で学ぶことのできるろう学校です。日本のろう学校はこれまで手話を禁止してきました。明晴学園は日本手話を使ったろう教育を行うため、フリースクール「龍の子学園」の約10年間の活動を引継いで、2008年に設立されました。