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特定非営利活動法人ReBit

「特定非営利活動法人ReBit」は2009年から「LGBTを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会」を目指している団体です。第二次性徴期と呼ばれる心も体も発達する繊細なステージにいる小学校高学年~高校生を主とした子どもや若者に向けたサポートを行っています。今回は代表理事薬師実芳さんにお話をお伺いしました。


(左から)Tae Ahn(FIT2016広報チーム副実行委員長)、薬師さん(ReBit代表理事)、木村ちあき、嶋倫子(共にFIT2016広報チーム)

FIT: ReBitを立ち上げた経緯を教えてください。
薬師: 大学2年時に所属していたイベントを企画するサークルでLGBTをテーマにしたイベントを企画した際にとても反響が良く、そのメンバーたちとReBitの前身となる「早稲田大学公認学生団体Re:Bit」を立ち上げました。

FIT: ReBitさんはどういう団体ですか?
薬師:「LGBTを含めたすべての子どもが、ありのままで大人になれる社会へ」をスローガンとし、主に小学校高学年~高校生、いわゆる二次性徴期と呼ばれる心も体も発達する繊細なステージにいる子どもたちに注目しています。LGBTをサポートしている団体としては唯一、子ども+若者を主なターゲットとし、大学生や20代が運営している珍しい団体です。
主に3つの事業に取り組んでおり、LGBT教育や、着たいものを着て参加できるLGBT成人式、さらにはLGBTに向けたキャリア支援などを行っています。

FIT: 活動を開始された当初は困難なことが多かったのではないでしょうか?
薬師: LGBTについて学校で出張授業を始めた際は約100校にアプローチをしましたが、「そんな性的な話はできない」「LGBTの話を聞かせたらうちの学校の子どもたちまでLGBTになってしまう」「うちの学校にはそんな子たちはいません」などと講演をお断りされました。しかし、これらは誤解であり、LGBTは約13人に1人、40人のクラスであれば約3人はLGBTだと考えられるのです。
2015年4月に文部科学省が文部科学省が性同一性障害や性的マイノリティの児童生徒へ配慮を求める通知を全国の小中高校などへ配布したこともあり、現在ではLGBTの課題は教育現場の人権課題であることが少しずつ認知されつつあります。
現在は、学校の先生方にLGBTについて知っていただき、児童・生徒に授業を通じて知識を提供するための教材「Safespaceキット(仮)」を年度内にリリースできるように製作しています。

FIT: 今の日本でカミングアウトすることについてどうお考えですか?
薬師: 子どもたちにとっての居場所は主に家か学校に限られてきます。学校でカミングアウトをした場合、理解を得られなかったらいじめ等につながる場合もあります。家族にカミングアウトをした場合、受け入れられなかったら、家にいられなくなる場合もあります。居場所事態が無くなってしまうかも…という不安と恐怖からなかなか自分の保護者にも打ち明けられない状況の子たちは大勢います。自分の居場所がなくなると彼らにとっては生存危機にさらされてしまうので、誰に打ち明けるにも覚悟が必要になっている現状です。

FIT: 活動を続けていく原動力は何でしょうか?
薬師:メンバーやイベントに参加していただく方にはLGBTの大学生が多く、ReBitに参加する数年間でたくさんの変化や成長があり、それらを間近で感じられることが嬉しいです。例えば、数年前は「カミングアウトしても受け入れられないだろう」と悩んでいた学生が数年後には、同じような悩みをもった後輩にアドバイスをしている姿をみると、いろんな壁を乗り越えたのだなあと感じます。また、就職活動の支援をした学生からの内定報告をもらう時も本当に嬉しいです。反対に、出張授業の終わりに、私だけにこっそり「今まで誰にも言えなかったんだけど、実は…」と自分のセクシュアリティを打ち明けてくれる子どもたちが大勢いるので、もっともっと頑張らねば。と身が締まります。

FIT: LGBTでない人はReBitさんのような団体にどのようなお手伝いができますか?
薬師: こうしてこの記事に目を通してくださったりして、ご興味を持って頂けるだけで嬉しいですね。弊団体でプロボノとして参加いただいている方はLGBTでない方も多く、ご自分の専門性を活かしReBitの運営やさまざまなプロジェクトに携わっていただいています。これは非常にありがたいことです。数年前、ニューヨークのLGBT団体へスタディーツアーを行かせていただいた際、「LGBTは約13人に1人で少数派だけど、その友人や家族を含めるとマジョリティだ。一緒にやるから、社会が変わる」とLGBTアライ(=LGBTを応援する人)の職員さんに教えていただいたことがあります。セクシュアリティに関わらずともに参加できるコミュニティでありたいと強く思っています。

FIT:FITチャリティ・ランに参加する方々をはじめ、皆さんにメッセージをお願いします。
薬師: 弊団体をご支援いただき本当にありがとうござまいます。今後も定期的に講演会やイベントを開催しますので、ぜひお時間のあるときにご参加いただけると嬉しいです。
また、LGBTは見た目でわかりませんが、同様にLGBTを応援したい気持ちも見た目ではわかりません。ReBitのSNSではLGBTのニュースについても発信していますので、肯定的にシェアをしていただくことであなたの周りの約13人に1人にとっても、心強いメッセージになると思います。

ReBit FaceBookページ: https://www.facebook.com/Re.Bit.LGBT/

本日はどうもありがとうございました。

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